秋服可愛いけど出番は秒で終わる

だんだんと秋も深まり、寒い日も増えてきました。

 

「お体に気をつけてくださいね。」

 

最近わたしがよくかけていただく言葉です。

さりげない気遣いの常套句ですが、かけていただくと思いの外、あたたかな気持ちになる言葉なんですね。

 

 

会社を10月に辞めるので、今は絶賛引き継ぎ業務をこなし中です。

引き継ぎにあたり、久しぶりにお会いしたり連絡をとったりする方も多くいらっしゃいます。

そうした場面で、この言葉をかけていただくことがとても多く、恵まれた環境にいたんだなあと改めて毎日実感しております。

 

ここ2年くらい、コロナ禍でなかなか直接お会いできていなかった方にも、最近は久しぶりにお会いできたり、リモートでお顔を拝見できる機会が多く、スケジュールの管理は正直なところ大変ですが、毎日なんだか充実感があります。

 

久しぶりにお会いしても、相手が相変わらずな姿だとなんだか安心しますし、逆にわたしのことを、なんだか大人っぽくなられましたね!とか言っていただけることもあり、自分も少しは成長できているのかしら?なんてちょっぴり照れくさくもなり…でも、そんな自分でも気がつかなかったような変化に気がついてくださることに、思っていたより大きく喜びを感じている自分がいます。

 

 

こんな対人のお話をしておきながら、わたしはとても会話が苦手です。でもずっと、お客様とお話しする営業のお仕事をしてきました。

 

入社当初から、人と話すの苦手だし、人見知りだし、お客様も別にこんな若造の相手する暇ないよな、、、なんて思いながら仕事をしていたことも実はあります。というか、ほとんどそんな気持ちだったかもしれません。

 

中には本当にそう思われているんだろうな〜という態度の方とお会いした経験もありましたが、最後にこうして、改めてご挨拶をしていると、わたしのことを1人のビジネスパーソンとしてきちんと見ていてくださっていた方ばかりで、改めて社会に出れば年齢も立場も関係なく、みんなが等しく社会の一員であるということを再認識しましたし、わたしは常に、周りの方々のおかげで成長させてもらっていたんだなあと、これも改めて実感しています。

 

仕事を始めてからは毎日新しいことの連続で、そんなことを考える余裕もなく、必死で仕事をこなしてきましたので、最後にきちんとこうして感謝できる時間を与えられたことにも、とても感謝しています。

 

 

とあるお客様から、こんな言葉もかけていただきました。

 

「御社からすれば新卒から育てた人材が減ってしまうのは残念なことでしょうけど、会社を離れて違う仕事に就いたとしても、巡り巡って意外な形で会社に恩返しができる、なんてこともきっとありますから。」

 

この言葉を聞いたとき、とてもハッとして、なんだか背筋がシャンとする思いでした。

 

それはまさに、実はわたしが会社を辞めようと決意した時から、ずっと気にしていたことだったんです。

 

会社に入り、たくさんの人に助けていただき、ここまで自分を成長させてもらったけれど、自分は会社に、一緒に働いてきた方々に、色々なことを学ばせてくださったお客様に、何もお返しすることが出来ずに離れていくことになるんじゃないか…そんな恩知らずなことがあるだろうか…と。

 

自分の人生は自分で決断し切り開きたいという気持ちは強いですが、決して1人で生きていけるわけではないこともわかっています。

だからこそ、きちんといただいた恩は返さなくちゃいけないと強く思います。

 

この言葉を頂いて、すぐにはお返しができなくとも、今の会社で培った人間関係を大切にしていくことはできるし、遠回りになってしまうかもしれないけれど、いつかお返しできるようにこれから頑張らなくてはいけないなと気付かされたのです。

 

ご自身の実体験をもとにお話してくださったこともあり、とても心に響きました。この方にもいつかお返しをしなくてはいけませんね。

 

 

という感じで、最近のわたしはまわりの環境に恵まれていたことに改めて感謝しながら、慌ただしい毎日を過ごしています。

 

 

あとは、秋が本格化してきたので、秋服や秋のスイーツを前に財布の紐がゆるゆると、、、やばい、、、

 

気持ちと共に、財布の紐も引き締めたい今日この頃です。